投資を始めたばかりの頃は、誰でも失敗します。

「もっと上がると思って買ったら暴落した」

「下がるのが怖くなって売ったら、その直後から上がった」

「SNSで話題になっていた銘柄を買ったら高値掴みだった」

こんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

僕も投資を続けてきて感じるのは、投資で大切なのは大勝ちすることより、大きな失敗を避けることです。

資産形成は短距離走ではなく長距離走。

今回は、これから投資を始める人に知っておいてほしい「投資初心者がやりがちな失敗10選」を紹介します。


① いきなり大金を投資する

投資を始めると、

「現金で持っているのはもったいない」

と思って、一気に大金を投入したくなることがあります。

しかし、実際に投資してみないと自分のリスク許容度は意外と分かりません。

100万円を投資して10%下落すればマイナス10万円。

1000万円ならマイナス100万円です。

「10%くらい大丈夫」と思っていても、実際に自分のお金が減ると感じ方はまったく違います。

初心者なら、まずは無理のない金額から始めて、自分がどの程度の値動きに耐えられるのか知ることも大切です。


② 生活費まで投資してしまう

投資に回すお金と生活に必要なお金は分けて考える必要があります。

家賃、食費、光熱費、税金、急な出費など、生活には現金が必要です。

もし生活費まで投資してしまい、その直後に相場が暴落したらどうでしょう。

お金が必要になり、安値で売却せざるを得なくなる可能性があります。

そのため、投資を始める前にある程度の生活防衛資金を確保しておきたいところです。

「余裕資金で投資する」

基本的なことですが、長期投資を続けるうえでは非常に重要です。


③ SNSで話題の銘柄に飛びつく

Xなどを見ていると、

「この株は絶対上がる」

「次のテンバガー候補」

「○○株で爆益!」

といった投稿を目にすることがあります。

毎日のように利益報告を見ていると、

「自分も買わないと乗り遅れる!」

と思ってしまいます。

いわゆるFOMO(取り残されることへの恐怖)です。

しかし、SNSで大きな話題になった時点ですでに株価がかなり上昇している場合もあります。

誰かが儲かったからといって、自分も同じように儲かるとは限りません。

「みんなが買っているから」ではなく、「自分はなぜこれを買うのか」を説明できる投資をする。

これだけでも失敗はかなり減ると思います。


④ 下落すると怖くなって売ってしまう

投資初心者にとって最も怖いのが暴落です。

100万円が90万円。

さらに85万円。

毎日資産が減っていく。

そうなると、

「これ以上下がる前に売ったほうがいいのでは?」

と思ってしまいます。

しかし、長期投資を前提としているなら、短期的な下落だけを理由に売却すると、当初決めた投資方針から外れてしまいます。

もちろん、投資対象そのものに問題が生じた場合は別です。

大切なのは、「株価が下がったから売る」のか、「投資した前提が崩れたから売る」のかを区別することです。


⑤ 上がっているときに買いたくなる

④とは反対のパターンです。

株価が毎日のように上がっている。

SNSも強気。

ニュースでも「最高値更新」。

そんな状況を見ると、

「今買わないともっと上がってしまう!」

と思います。

そして勢いで買った途端に下落。

投資ではよくある話です。

人間はどうしても、上がっているものがさらに上がるように感じてしまいます。

だからこそ、相場の雰囲気だけで売買するのではなく、自分なりの投資ルールを持つことが重要になります。

積立投資が初心者にも利用しやすい理由の一つは、こうした感情による判断を減らしやすいことです。


⑥ 短期間でお金持ちになろうとする

100万円を110万円にする。

これでは物足りない。

「できれば1年で200万円にしたい」

「10倍になる株を見つけたい」

投資を始めると、そんな気持ちになることがあります。

しかし、高いリターンを狙えば一般的にはそれだけ大きなリスクも伴います。

信用取引やレバレッジ商品などを理解しないまま使えば、大きな損失につながる可能性もあります。

資産形成で重要なのは、

「一発で金持ちになること」ではなく「市場から退場しないこと」。

僕はこの考え方が非常に大切だと思っています。


⑦ 売買を繰り返しすぎる

株価が少し下がったから売る。

別の株が上がっているから乗り換える。

今度はそちらが下がったので、また元の株を買う。

これを繰り返していると、いつの間にか

「安く売って、高く買う」

という状態になりかねません。

さらに商品や口座によっては売買コストや税金も関係してきます。

長期投資では、毎日何かをする必要はありません。

むしろ、

「何もしないで持ち続ける能力」

が重要になる場面があります。


⑧ 分散せず一つの銘柄に集中する

「この会社は絶対伸びる!」

そう思って資産の大部分を一つの企業へ投資する。

当たれば大きな利益になります。

しかし、外れたときのダメージも大きくなります。

どれだけ優良企業に見えても、未来を100%予測することはできません。

だからこそ、初心者にとって分散投資は大きな意味を持ちます。

インデックスファンドが長期資産形成でよく利用される理由の一つも、多数の企業へまとめて投資できることです。


⑨ 毎日株価を見て一喜一憂する

投資を始めると、証券アプリを開く回数が増えます。

朝起きてチェック。

昼にチェック。

夜にもチェック。

上がっていたら嬉しい。

下がっていたら落ち込む。

しかし、20年後を見据えて投資しているのであれば、今日の1%の値動きを何度確認しても長期的な投資方針は基本的には変わりません。

むしろ、株価を見る回数が増えることで余計な売買をしたくなることもあります。

長期投資なら「見すぎない」という選択肢もある。

これは以前の記事「株価を毎日見る必要はある?」でも詳しく書きました。


⑩ 投資の目的を決めていない

最後は、意外と見落とされがちなポイントです。

そもそも、

「何のために投資するのか?」

を考えていますか?

老後資金を作りたい。

5000万円貯めてサイドFIREしたい。

資産1億円を作りたい。

働く時間を減らしたい。

家族との時間を増やしたい。

目的は人それぞれです。

投資の目的が決まっていなければ、必要な金額も投資期間も取れるリスクも決まりません。

SNSで誰かが大儲けしているのを見て焦る必要もありません。

他人には他人のゴールがあります。

自分のゴールに必要な投資をすればいい。

僕自身、このブログのタイトル通り「億り人への道」を歩んでいます。

だからといって、すべての人が1億円を目指す必要はありません。

自分が何のためにお金を増やしたいのか。

ここを一度考えてみることをおすすめします。


初心者が避けたい10の失敗まとめ

今回紹介した10個をまとめると、

  1. いきなり大金を投資する
  2. 生活費まで投資する
  3. SNSで話題の銘柄に飛びつく
  4. 下落すると怖くなって売る
  5. 上がっているときに焦って買う
  6. 短期間でお金持ちになろうとする
  7. 売買を繰り返しすぎる
  8. 一つの銘柄に集中する
  9. 毎日株価を見て一喜一憂する
  10. 投資の目的を決めていない

こうして見ると、投資初心者の失敗には共通点があります。

それは、

「感情で投資判断をしてしまうこと」です。

怖いから売る。

上がっているから買う。

他人が儲かっているから買う。

早く金持ちになりたいからリスクを取る。

こうした感情を完全になくすことはできません。

だからこそ、最初に自分のルールを決めておくことが大切です。

投資で重要なのは「大勝ち」より「退場しないこと」

投資を始めたばかりの頃は、

「どの株を買えば儲かる?」

ということばかり考えがちです。

しかし、資産形成を長く続けていくと、

「どうすれば大きな失敗を避けられるか」

という視点も重要になってきます。

100万円を一気に200万円にする必要はありません。

毎月コツコツ入金する。

長期的に投資する。

無理なリスクを取らない。

暴落しても市場から退場しない。

そして時間を味方につける。

地味です。

正直、SNS映えもしません。

でも資産形成とは、本来こういう地味な作業の積み重ねなのだと思います。

僕も資産1億円という目標に向かって、焦らず一歩ずつ進んでいきます。

億り人への道に近道はなくても、避けられる遠回りはある。

投資初心者の方には、まず今回紹介した10個の失敗を避けるところから始めてもらえればと思います。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身で行ってください。