投資を始めると、ついつい毎日株価をチェックしてしまいませんか?

朝起きたら米国株を確認。昼休みに日経平均を確認。夜になったら先物を確認。

含み益が増えていれば嬉しくなり、下がっていれば不安になる。

僕自身、投資をしていると株価が気になる気持ちはよく分かります。

しかし、長期的な資産形成を目的にしているのであれば、株価を毎日見る必要は本当にあるのでしょうか?

結論から言えば、インデックス投資を中心とした長期投資なら、毎日株価を見る必要性はそれほど高くありません。

むしろ、株価を見すぎることで余計な売買をしてしまう可能性があります。

今回は「株価を毎日見る必要はあるのか?」について考えてみます。

株価を毎日見ても長期投資の結果はほとんど変わらない

たとえば、20年後の資産形成を目的としてS&P500などのインデックスファンドを積み立てているとします。

今日の株価が1%上がった。

翌日は2%下がった。

さらに翌日は1.5%上がった。

短期的には気になる動きですが、20年という投資期間で考えれば、日々の値動きは長期的な価格推移のごく一部分です。

それにもかかわらず、毎日の値動きを追いかけていると、

「暴落するかもしれないから売ろう」

「かなり上がっているから今のうちに買おう」

「昨日売ったけど上がったから買い戻そう」

といった行動を取りたくなることがあります。

長期投資では、こうした頻繁な判断そのものが必要ないケースも多いのです。

人間は利益より損失を強く意識する

株価を毎日確認することには、心理的な問題もあります。

100万円投資していて1万円増えたときの喜びより、1万円減ったときのショックのほうが大きい。

そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

投資では含み損そのものよりも、含み損を見たことで冷静さを失い、投資方針を変更してしまうことが問題になる場合があります。

長期投資をすると決めていたのに、

「これ以上下がったら怖い」

という理由だけで売却してしまえば、当初の投資戦略そのものが崩れてしまいます。

だったら最初から、必要以上に株価を見ないというのも一つの方法です。

株価を見る回数を増やしても投資能力が上がるとは限らない

これは投資初心者ほど勘違いしやすいところだと思います。

毎日チャートを見る。

経済ニュースを見る。

SNSで投資家の投稿を見る。

これだけやっていると「投資を頑張っている」という感覚になります。

しかし、

株価を見ることと、投資が上手になることは別です。

長期投資で重要なのは、

「何に投資するのか」

「どれくらい投資するのか」

「どれくらいの期間保有するのか」

「どの程度の下落まで耐えられるのか」

といった投資方針を決めることです。

一度方針を決めたら、毎日の株価に合わせて戦略を変更する必要はありません。

ただし個別株投資なら話は少し違う

ここまで「毎日見なくてもいい」と書きましたが、すべての投資に当てはまるわけではありません。

個別株の場合は、企業そのものの状況が変化する可能性があります。

決算、業績予想、競争環境、不祥事、M&Aなどによって、投資した前提そのものが変わることがあります。

そのため、個別株投資では企業の情報を定期的に確認する必要があります。

ただ、それでも1分単位で株価を監視する必要があるかどうかは別問題です。

企業の価値を考えて投資しているのであれば、「株価」だけではなく「企業の状況」を見ることのほうが重要でしょう。

FANG+のような値動きの大きい商品はどうする?

僕がよく取り上げているFANG+のように、成長企業へ集中した指数は値動きが大きくなることがあります。

1日で大きく上昇することもあれば、逆に大きく下落することもあります。

こうした商品を毎日チェックしていると、どうしても短期的な値動きに感情を揺さぶられやすくなります。

だからこそ、

「なぜFANG+に投資しているのか」

を自分の中で明確にしておくことが重要です。

長期的な成長を期待して投資しているのであれば、今日の上げ下げだけで投資判断を変える必要はありません。

逆に、日々の値動きが気になって眠れないほどであれば、そもそも自分のリスク許容度に対して投資額が大きすぎないかを考える必要があります。

毎日見るなら「株価」より「入金力」を気にしたい

資産形成の初期段階では、個人的にはこちらのほうが重要だと思っています。

100万円を運用している段階で、運用成績を1%改善できたとしても1万円です。

一方、毎月5万円多く投資できれば年間60万円。

もちろん運用利回りも重要ですが、資産がまだそれほど大きくない段階では、株価を毎日眺めるより投資元本を増やすことのほうが資産形成に与える影響が大きい場合があります。

収入を増やす。

固定費を減らす。

無駄な支出を減らす。

副収入を作る。

そして余ったお金を投資する。

資産形成の初期段階では、株価を予想することより、こちらのほうが自分でコントロールしやすい部分です。

「何もしない」のも立派な投資行動

投資をしていると、何か行動しなければいけない気持ちになることがあります。

しかし長期投資では、

買ったら持ち続ける。

これだけでいい場合があります。

株価が上がっても保有。

下がっても保有。

ニュースが騒がしくても保有。

そして淡々と積み立てる。

一見すると何もしていません。

しかし、余計な売買をしないというのも立派な投資判断です。

投資では「何をするか」と同じくらい、「何をしないか」も重要なのではないでしょうか。

株価を見ること自体が悪いわけではない

もちろん僕は「株価を見るな」と言いたいわけではありません。

投資が好きなら毎日見てもいい。

経済ニュースを見るのが趣味なら、それもいい。

僕自身も相場を見ることはあります。

大切なのは、

株価を見ることと、株価に振り回されることを区別すること。

株価を毎日確認しても投資方針が変わらないのであれば、それほど問題ではありません。

しかし、

「下がったから怖くなって売る」

「上がっているから焦って買う」

という状態になっているなら、チェックする頻度を落としてみるのもいいでしょう。

まとめ:長期投資なら毎日の株価より「続けること」

株価を毎日見る必要があるのか?

僕の答えは、

長期投資なら、毎日見る必要はない。

です。

特にNISAなどを利用してインデックスファンドを長期間積み立てているのであれば、毎日の値動きに一喜一憂する必要はありません。

20年後の資産を作るために投資しているのに、今日の株価で悩んでしまう。

それでは少しもったいない気がします。

投資で大切なのは、毎日の値動きを当てることではありません。

自分に合った投資方針を決め、無理のない金額を投資し、長期間市場に居続ける。

そして日々の生活を楽しむ。

株価を見ている時間より、自分の人生に使う時間のほうが大切です。

資産1億円を目指す「億り人への道」は長い。

だからこそ、毎日の値動きに振り回されず、淡々と資産形成を続けていきたいと思います。